「自分の好きなことって、なんだろう?」
忙しい毎日の中でふと、そんな問いが頭をよぎること、ありませんか?
就活、転職、恋愛、人間関係…。人生の選択を迫られる場面で「自分はどうしたいんだろう?」と考えたときに、なぜか答えが出ない。
「好きなことを仕事にしよう」「やりたいことをやろう」なんて言われても、そもそも“自分の好き”がわからない。
でも、それはあなただけじゃありません。
実は、私たちは意外と「自分のこと」を知らないまま、大人になっていたりします。
そんなときに役立つのが、「問い」を使って自分の気持ちを掘り下げること。
この記事では、自分の“好き”を見つけるための5つの質問をご紹介します。
質問①:時間を忘れて夢中になったのは、どんなとき?
誰に言われたわけでもないのに、自分から進んでやってしまうこと。
気づいたら何時間も経っていた。疲れているはずなのに楽しかった。
そんな経験、ありませんか?
たとえば、
- 推し活で画像を集めてるとき
- 好きなカフェで読書していた休日
- ハマったゲームを夜中までやってしまった
- 旅行のプランを立ててるときワクワクが止まらなかった
こうした“夢中”の中には、自分の「好き」の種が隠れています。
ジャンルそのものじゃなくても、その行動の中に共通点があるはず。
✔️ 情報を集めるのが好き
✔️ じっくり一人で楽しむ時間が心地いい
✔️ 誰かとシェアしたくなる感覚が嬉しい
など、「どんな感覚だったか?」を思い出すと、あなたらしい“好き”の輪郭が見えてきます。
質問②:人から「それ得意だよね」と言われることは?
自分では当たり前にやっていることでも、周りから見ると「すごい」と感じられていることってあります。
たとえば、
- まとめるのが上手
- 空気を読んで立ち回れる
- おしゃれなセンスがある
- 気配りができて、場を和ませる
それって、あなたが無意識に「好きでやっている」「自然とできている」可能性が高いです。
ここで大切なのは、人に褒められた=好きとは限らないということ。
だけど、「それが嫌じゃない」「ちょっと嬉しかった」なら、それは自分の資質かもしれません。
自分の強み=自分の好き、という視点で振り返ってみましょう。
質問③:「やってみたいな」と思っていたけど、まだやってないことは?
本屋で目にとまった本、YouTubeでつい見入ってしまう動画、SNSで気になる投稿…。
なんとなく惹かれるけど、まだ一歩踏み出していないもの。
そこには、未来の“好き”が眠っています。
たとえば、
- 手帳をかわいく書いてる投稿を見て「いいな」と思った
- 趣味で刺繍や編み物を始めたいと思った
- カメラで風景を撮ってみたい
- 料理に凝ってみたいけど、ちょっとハードル高くて躊躇してる
「好きかどうか」は、やってみないとわからないもの。
でも、“なぜか気になる”というのは、心が反応してるサインです。
その「やってみたい」を、ちょっとだけでもカタチにしてみると、新しい発見があるかもしれません。
質問④:「これは絶対にイヤ」と感じたことは?
「好き」を見つけるためには、「嫌い」や「違和感」も大事なヒント。
やりたくないこと、気が進まないことには、あなたの価値観が表れています。
たとえば、
- 同調圧力の強い空気が苦手
- スケジュールぎゅうぎゅうの生活がしんどい
- 一人の時間がないと疲れる
- お金のためだけに働くことが虚しく感じる
これらの「イヤ」の裏側には、
「本当はこうしたい」という希望が隠れています。
✔️ 自由に選びたい
✔️ 余白のある暮らしがしたい
✔️ 意味のあることに時間を使いたい
“好き”を見つけるって、実は「イヤなこと」を見つけることでもあるんです。
質問⑤:「小さいころに好きだったもの」は何?
原点に戻るのも、とても大切です。
子どものころ、何にワクワクしていましたか?
誰に言われなくても、ずっと夢中になっていたことは何でしたか?
- 絵を描くこと
- ごっこ遊び
- 物語を作って空想する
- 人形に服を作ってた
- 料理番組を観てマネしてた
当時の“好き”は、ピュアな感覚。
大人になると忘れがちですが、その中には今の自分にも通じるヒントがたくさんあります。
もう一度、そこに戻ってみることで、新しい「好き」が見つかることもありますよ。
まとめ:「好き」は、“気づく”ことから始まる
「自分の好きがわからない」と悩むことは、決してネガティブなことではありません。
それは、“ちゃんと自分と向き合おうとしている証拠”です。
今回の5つの質問を通して、自分の感覚に丁寧に目を向けてみてください。
- 夢中になれたことは?
- 褒められて嬉しかったことは?
- 興味があるけどまだやってないことは?
- 絶対にイヤだったことは?
- 子どものころ好きだったものは?
答えはすぐに出なくても大丈夫。
ノートに書き出してみたり、友達と話してみたり。
そうやって少しずつ自分を知っていくことで、確実に“好き”は見えてきます。
そして何より、自分の“好き”を大切にすることは、人生を豊かにする第一歩。
「好きなこと=すごいこと」である必要はありません。
あなたが「ちょっと嬉しい」「これ、好きかも」と感じるものを、そっと抱きしめてあげてください。
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